埼玉県は中山道沿いにおいて、日本の伝統的な食文化である漬物を製造・販売させていただいております河村屋は、江戸時代後期文化文政まで遡ります。
東海道中膝栗毛の続編によれば、当時、このあたりは馬喰新田という地で、江戸に向かう人、京に向かう人の往来が賑やかで、河村屋は疲れた旅人がほっと休めるような酒や醤油を扱う店だったそうです。弥次さん喜多さんも立ち寄ってくれたかもしれませんね。

河村屋初代・八郎衛門(1755〜1826)が、酒屋としての酒粕を使い粕漬のようなものを作り始めました。
それから時はめぐり200年もの間、この場所で厳選された国産野菜を使い、手作りの製法を守りながら、伝統的な漬物、旬の野菜を使った漬物を作り続けてまいりました。

他国の食文化も柔軟に受け入れ、新しいものへ様変わりさせていくすべを持っている日本人は、つねに食文化を彩りながら多様に変化させています。
そのような中で漬物屋として、日本人の健康を支え、口の中で風味と香りを調合し楽しむ漬物を、心を込めて丁寧に作り続けることを大切に考えております。

香りで心が和む、ひとくちで心がほぐれる、ひと皿で団欒のひとときが生まれる、そんなみなさまの「一日一福」のお手伝いをさせていただくことが河村屋の想いでございます。

国産原料にこだわるだけでなく、季節や旬に合わせ、最も良い産地で採れたものを厳選し、野菜の持ち味を生かすよう、良い塩を使い、ひとふりひとふり職人の技術でひとつひとつ丁寧に手作りしています。
新しい食材を使った創作漬物と、じっくり味わっていただきたい滋味溢れる熟成漬物をご用意しております。

sub_slide01-1
sub_slide01-2

河村屋の代表的なお漬物・大福神漬は秘伝のタレにじっくり漬け込み
醸成されたうまみが評価され、農林大臣賞を受賞しています。
深谷産の大根を塩漬けし、2年半寝かせます。美味しい沢庵に仕上がったら
野菜本来の旨味がなくならないよう、熟練した職人さんが漬け液の味に合わせ
大振りに手切りします。
茄子、胡瓜、蓮根、しその葉とともに甘口醤油だれで、じっくり漬け込みます。
ポリッと一口含めば、温かいご飯がすすみます。

「こだわりの漬けタレでお料理の幅が広がります。」

河村屋創作漬物の始まり、玉ねぎをまるごと漬けたお漬物。
玉ねぎを丸ごと使ってシャキシャキ甘くて美味しいのは製法に秘密があります。
玉ねぎは季節によって美味しい産地にこだわり、主に夏は九州、冬は北海道の玉ねぎを使います。
玉ねぎのお漬物が誕生しておよそ20年。味のバリエーションも増え、
季節によって変わる限定の味もお楽しみください。

「玉ねぎの旨味を生かしたスープレシピ」
sub_slide02-2
sub_slide02-1